浜口)これは、ちょっとあの見ててもなかなか、その考える手がかりが無いんで、えーお話しをしますので。これ魚の歯なんですよ、魚なんだけど、えーどんな魚かって言うとね鯉の歯なんですね。鯉の歯なんだけど、えー口にある歯じゃなくて喉にある。

浜口)で鯉の場合は口から丸呑みして、ちょうどこの辺ですかね、この辺にね、この歯が付いてるんですよ。で専門的に言うと咽頭歯って言うんですけど、えーと咽頭ってあの喉の事でしょ、そこにある歯っていうことなんですね。これが左右にあって、それでこうえー物を噛み砕くっていうか、そういう役目をする歯なんだよね。それで、これねすごく硬いんで、あのよく化石にでるんですよ。それでこの形とか配列でその種類がわかるので、魚の化石の研究では、とても大事なものなんですね。これはたぶん大きさからいって鯉だと思うんですけれども、鮒にもあるんですね。これはとても大事な、大事って言うか、魚を調べる上ではとても大事な歯なんです。これは化石とは言えないだろうな。これは今の物。だいたいこれは一列じゃない、一列に並んでなくてT字型に並んでる歯っていうのは珍しいですよね。